■ビオトープ

ビオトープ管理士2級合格を1週間で目指す勉強法(小論文例文あり※後で削除)

こんにちは!

皆さん、ビオトープ管理士ってご存じですか?

 

ビオトープ管理士持ってるよ!っていうと「え?何それ?どんな資格?」と言われることが多いです。

なので今日はビオトープ管理士って何?とビオトープ管理士の受験対策などの記事を書いていきたいと思います。

 

環境、造園、建設、土木業界では当たり前に認識されている資格だけど、知名度はまだまだのマイナーな資格のようですね

 

マイナーだけど生き物や自然に興味のある方は持っていても無駄にはならない資格だと思います。ぜひこの機会に受験にチャレンジしてはいかがでしょうか!

ビオトープ管理士を受験するきっかけ

私は自然や生き物が大好きで将来生き物に関わる仕事か、地域の自然を再生したり、自然を守るボランティアをやってみたいと考えている中でビオトープ管理士という資格があるのを知りました。

 

ビオトープ管理士の資格の存在を初めて知ったのは20年ほど前だったんですが、日々の忙しさでなかなか勉強することが出来ずに時だけが過ぎていました。

 

4年前に地域の自然保護や再生を行うボランティアグループに加入したのをきっかけにビオトープ管理士の資格取得のために勉強を始めました。資格の取得が目的ではあったのですが勉強する中で生き物や自然にかかわる環境を知識として身につけたかったからです。

ビオトープ管理士は生態系の保護に関する知識や技術、評価、応用力を認定し証明する民間資格となっていますので知識として学ぶことは大いに意味があると考えました。

 

私は3年前に2級ビオトープ施工管理士を取得しました。その時のビオトープ管理士の勉強方法などを紹介したいと思います。

 

今年チャレンジされる方、興味があってこれから検討中の方の参考になれば幸いです。

ノートと参考書を開いて試験勉強中

ビオトープ管理士とは?

ビオトープ管理士ってどんな資格?

「ビオトープ」とは生物が生息する環境を意味する生物学用語です。

簡単に言うと野生の植物や動物、微生物がお互いにつながりを持って生息できる場所の事。

ビオトープ管理士とは自然の保護・再生を目指すことができる技術者です。
生物たちの生態系の保護に関する知識や技術、評価、応用力を認定し証明する民間資格です。

 

メモ

主催の日本生態系協会のHP内のビオトープ管理士の説明ではこのように記載されています。

「ビオトープ管理士」は、自然と伝統が共存した美しく強靱な地域の創造を目指す技術者、端的に言えば、自然の保全・再生を任すことが出来る技術者です。

 

 環境省や国土交通省、農林水産省などの中央省庁や地方自治体で、ビオトープ管理士の資格が入札条件や技術者の評価対象として採用されているんだって

 

ビオトープ管理士は大きく二つに分けられており、プランニングを行う「ビオトープ計画管理士」と設計と施工を行う「ビオトープ施工管理士」があります。

 

ビオトープ管理士は受験資格のない2級と、受験の際に実務経験必須の1級に分かれています。

 

試験は年に一回、試験内容は計画部門と施工部門と別々になっているので一度に両方受験することはできません。申し込みまでにどの部門を受験するか決めておいてくださいね。

自然の中の池

ビオトープ管理士の受験日程

ビオトープ管理士の受講日程は毎年この時期に行われます。

例年おおむね

受験申込:6月~9月中旬
筆記試験:11月第一日曜日
口頭試験:1月上旬(1級のみ)

です。

試験は年に一度だけなので、しっかり計画と対策を行って下さい。

公式サイトはコチラ⇒ビオトープ管理士資格試験

私は、申し込み日が長いのでまだ大丈夫!と余裕ぶっていたら受験申請書の提出を忘れて受験できなかったことが2回あります。はい、つまり2年無駄にしたということです。

ビオトープ管理士の試験内容

ビオトープ管理士の試験内容はどんなか見ていきましょう。

①択一問題

1級・2級とも

●共通科目は計30問(生態学・ビオトープ論・環境関連法の各科目10問ずつ)

●専門科目は20問(計画部門または施工部門)

合格の基準は正解が60%以上であること。つまり、解答しなければならない問いの数が10問なら6問以上、20問なら12問以上、5問なら3問以上の正解が必要とのことです。

試験範囲が広いので一夜漬けや試験前1週間から勉強を始める、では合格は厳しいかもしれません(2級の場合は環境や生物の専門知識がある場合はその限りではありません)受験計画をしてまんべんなく勉強をする必要があります。

 

②小論文

1級・2級とも

小論文は受験者のビオトープ管理士としての意志や信念を問う
もので、1級は800字以内、2級は400字以内で解答が原則だそうです。

出題は1問で、与えられたいくつかのテーマから1つを選択し、そのテーマに沿った内容で解答します。

 

合格基準は「可」の評価を得なくてはなりません。

 

ビオトープ管理士として考え方や行動が適切な場合は「可」 の評価で合格。そうでない場合は「不可」と評価されます

③口述試験

筆記試験に合格した1級の受験者のみ。試験官と受験者との面接形式で行います。口頭での質問に対し受験者も口頭で答えます。

 

緊張しそう。。。

シオカラトンボ

 

ビオトープ管理士試験の勉強法

参考書籍

ビオトープ管理士試験対策として私が購入した書籍を紹介したいと思います。

◎改訂版 ビオトープ管理士資格試験公開テキスト(日本生態系協会)

ビオトープ管理士の公式テキストが販売されているので購入することが出来ます。こちらは唯一の公開テキストです。過去問も収録されており試験対策がこの一冊で行えます。

ビオトープ管理士公開テキスト

こちらは実際の私のテキストです。試験が終わっても、自然環境関連の事を調べる時に便利に使えるようにインデックスを付けました。すごく便利です。

 

◎環境を守る最新知識[第2版] ビオトープネットワークー自然生態系のしくみとその守り方ー(日本生態系協会)

参考図書としてビオトープ管理士の公式サイトでも紹介されているこちらも購入しました。こちらは環境問題を解決する方法や環境関連法についても解説があります。試験対策の参考書籍として大変有効だと思います。

とにかく読み込んでわからないところは調べて書いて頭に叩き込みました

そもそもビオトープってどんな感じなの?って方はこちらを読んでみるといいかも

ビオトープ管理士 公式サイトチェック

公式サイトの細かい部分もよく読みました。

字が小さいし書いてあることも多いので飛ばしがちになりそうですが時間のある時に少しずつ読み、ビオトープ管理士の役割や心得を理解しました。

ビオトープ管理士 公式サイト|(公財)日本生態系協会

過去問

公開テキストに一年分の過去問が記載されていますが一年分では対策になりません。

公式サイトへアクセスし、「過去問」を開きエコネット会員に申し込みを行うと3年分の過去問をダウンロードすることができます。

ビオトープ管理士の試験範囲は広いのでこの3年分の過去問と公式テキスト1年分の合計4年分の過去問を集中的にひたすら解いて、わからない部分はテキストで確認することで対策ができると思います。

3年分の過去問はエコネット会員は入会金や年会費は無料ですので入会して過去問を入手しましょう
ぶっちゃけ、過去問を確実に解けるようになると大体は大丈夫だと思います。あとはわからないところは参考書を読む事。

小論文の対策

最後の難関の小論文の文章の対策ですが、毎年お題が違っていますが大体同じようなテーマなので一つ決めておいて何を書くか決めておき応用できるようにすれば大丈夫だと思います。

私も、テーマを一つに絞って文章を考えていましたが、私が受験した時、予想を大きく外したものがテーマになっており焦りましが、試験や小論文の読み手の趣旨は毎年おおむね変わらないと判断しそれまで考えていた内容を応用して何とかテーマに沿ったものに書くことができ「可」をいただくことが出来ました。

ビオトープ管理士として間違ったことを書かなければ少し下手な文章でも大丈夫だと思います。

そしてビオトープ管理士としての心得と熱意があれば伝わると思います

その年のテーマは

①あなたがこれまで携わっていたビオトープに関する取り組みについて述べ、成果や改善の必要な点を挙げ、それについて今後あなた自身が取り組みたいことを述べなさい。

②あなたが住み地域の自然がどれほど重要なのか、その理由と現状を述べ、地域の自然がより良くなるよう、今後あなた自身が取り組みたいことを述べなさい。

③どのようにしたら生物多様性に関する啓発がより進むのか、あなたの考えと今後あなた自身が取り組みたいことを述べなさい。

ビオトープ管理士試験の小論文の例文

ちなみに私はこんな風に書いていました。

私が選んだのは②でした。

ビオトープ管理士の勉強を通じて一つの種を保全するにはその相互関係を結んでいる種も同時に保全する必要があることを学びました。

そして昨今では国内外の外来種の問題が取沙汰されていますが彼らの多くは人間の都合で持ち込まれたものの今では在来種の生存を脅かす厄介者のレッテルを張られています。

国内外の外来種問題も単に外来種を駆除して終わり、で解決するものではなく、外来種も生態系の一環としてとらえる必要があると勉強をしていく中で考えるようになりました。

現在、河川の清掃や小学校への環境教育、川体験などをボランティアで行っています。今後はビオトープ管理士の勉強を通じて学んだ自然を守っていくために必要な事、生態系サービスを支える豊かな自然を保全、創出し生物の多様性を守っていく事を地域の方々や次世代を担う子供たちに伝える活動を行っていき、環境保全の理解を得ていきたいと思いました。

 

自分が自然や生き物に対して思っていること、受験勉強をする中で学んだことなどをメモに書いてまとめておくといいかもしれません。

文字制限と制限時間がありますのである程度内容が決まったら原稿用紙等に書き出して練習することをお勧めします。

まとめ

対策としては公式テキストを読むこと、過去問をしっかり解けるようになれば2級は合格できると思います。

あとは、小論文はしっかり対策しておきましょう。

試験合格が最終目的にならないよう試験合格後は自分でも環境についてのアンテナを張り常に勉強する姿勢が大切です。

 

世界各国にてSDGsの目標達成や環境保護に向け様々な活動が行われています。
ビオトープ管理士の資格はそれらにおける自然環境の分野にも有用な資格で、今後活躍の場を広げるのではないかと思います。

是非チャレンジしてみてください!

 

コチラではビオトープ作りのおすすめ書籍をまとめています

 

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