こんにちは!ペコです。
今回はメダカを外で飼っている人は誰しも被害の可能性がある
メダカのアライグマ被害の事を書いていきたいと思います。
この記事で分かること
・アライグマの生態
・アライグマとタヌキやハクビシンの違い
・アライグマのメダカ被害の可能性
・アライグマ被害にあったら
近年メダカが大ブームになっていて、それに比例するようにメダカの盗難被害とアライグマ被害も非常に増えています。
アライグマは意外と住宅街や人通りの多い駅周辺などにも出没しています。
夜だけでなく早朝ゴミを漁っているアライグマに遭遇することもありました。
秋~早春の間はアライグマも野外での食料が減ってくるのでメダカが狙われる事が増えるので注意が必要です。
アライグマの生態
アライグマの原産地は北米大陸。
1970年代にペットとして日本に輸入されました。
しかし、大きくなると本来の姿である「気性が荒く攻撃的な性格」が現れ
手に負えなくなり捨てられたアライグマ達は野生化し日本中で大繁殖しました。
アライグマの食べ物
アライグマは雑食で小動物、魚類、カメ、カエル、甲殻類、
昆虫、果物、農作物、動物の死体など何でも食べます。
日本での主なアライグマの被害は?
アライグマによる日本での主な被害は、
トウモロコシ、スイカなどの農作物や養殖魚への被害です。
アライグマはとっても器用で小さなものでも両前足を使って器用に食べることができ、器用な前足を使って水中にいる生物を手探りで探し食べます。
手を洗っているような仕草からアライグマと呼ばれるようになったけど、
実は手を洗っているのではなく、水辺の食べ物を探している仕草です。
爪が鋭く器用で木登り上手なので家屋などに侵入し、
爪痕を残したり天井に穴を開けたり、糞尿による被害をもたらすこともあります。
アライグマは危険生物?!
アライグマは、ノミやマダニの他エキノコックスやアライグマ回虫、狂犬病など人や動物に共通する感染症を引き起こす菌やウイルスをたくさん持っているので大変危険な生物です。
マダニも怖いし、かまれた所から菌やウイルスに感染するのも怖いですね。
可愛いからってつい手を出してしまってかまれたりしたら大変です。
実際にペットの犬を襲ったりした例もあるらしいです。
外来生物法による特定外来生物に指定されている
そして、農作物を食い荒らしたり、生態系や人間の生活を脅かすとして、
2005 年(平成 17 年)に外来生物法による
特定外来生物に指定されました。
現在は法律より飼育や放出が禁じられている危険な野生生物
現在アライグマの被害は拡大し捕獲などによる防除が全国的に進められています。
繁殖力が強いため各地で急激に増えていて
自治体や地元との連携によるアライグマ対応が重要となっています。
特定外来生物とは?
アライグマは特定外来生物に指定
外来生物予防の三原則は
①入れない(悪影響を及ぼすかもしれない外来生物をむやみに日本にいれない
②捨てない(飼っている外来生物を野外に捨てない)
③拡げない(野外にすでにいる外来生物を他地域に拡げない)
平成17年6月1日以降は特定外来生物をペットとして飼う事が出来なくなりました。
飼っている特定外来生物を野外に離したり、
捕まえたものを別場所に運んだり離したりすることは罰則の対象になります。
個人で捕まえたときは自治体に相談か害獣駆除の専門家に相談するってことだね
アライグマの習性
非常に知能が高く、一度餌場として認識したら何度もやってきます。
アライグマは市街地や民家の屋根裏に住み着き
ゴミを荒らしいろんな環境に適応し行動範囲を広げてきています。
日本には猛禽類などの天敵がいないため人間につかまらない限りは増えていく一方です
しばらく見なくなったな~と思ってもアライグマは餌場を数か所をルーティーンしているので、
数か月後忘れたころにやってきます。
RASCAL(ラスカル)って【人でなし・悪党】って意味なんだぜ!
アライグマの手口
夜のうちにメダカが忽然といなくなり、人間の仕業かと思われていたけれど
実はアライグマの仕業だと判明することも多いです。
アライグマは夜行性なので犯行は夜
人間の場合も夜の犯行が多いことは共通していますね。
アライグマは手先が器用なので蓋をしていてもひっくり返し、
レンガを蓋の上にのせていて簡単にどかしてメダカや金魚を食べてしまいます。
金属の網を蓋にしていても手の入る大きさなら穴に手を突っ込んで
メダカを探し出し器用な手で捕えます。
メダカ被害の犯行が夜なら、水の中に手を入れて上手に獲物を捕らえられるアライグマの犯行の可能性が高い
力が強く食べ物に対して執着心も強いので
ワイヤーの網なども破り金属の網なども曲げてしまいます。
なので、まさかアライグマのような小動物が重い重石をどかしてまでメダカを捕食していると思わず人間の仕業だとを疑われてしまうのです。
メモ
タヌキはメダカを食べるの?とよく聞かれますが、結論から言うとタヌキは水槽で泳いでいるメダカを食べることはないと思います。
タヌキの前足を見るとわかるのですが、水の中に手を入れてメダカや小さな魚を捕まえれるような手の形をしていません。
魚が入っている水槽をひっくり返して地面に落ちた魚やびっくりして水面から飛び出した魚を食べる事はあっても、アライグマのように手を水中に突っ込んで器用に食べることはないと私は考えます。
水槽から忽然とメダカがいなくなる原因はアライグマの可能性が高いです。
アライグマの侵入の痕跡
アライグマは水の入った容器をひっくり返して荒らすので地面や容器に足跡を残している場合があります。
アライグマの足跡
アライグマの前足
アライグマの足は5本の指があります。
指は小さいけど鋭い爪。
人間の手のようにとても器用に使うことができます。
アライグマの後ろ足
足跡の大きさは5~7cm。
拳球と指球がつながっているのが特徴です。
タヌキや猫、アナグマの足跡は肉球と指球が離れていて丸っこいですがアライグマの足跡は細長いです。
アライグマとよく似た動物
アライグマと間違えられやすい動物を紹介します。
タヌキ
アライグマとタヌキは見た目がよく似ています。
耳の縁は黒く顔の真ん中に黒い縦筋がなく髭の色も黒。
しっぽは短く縞模様はありません。
指は4本。
足跡の大きさは3~5cm。
足跡は梅の花のような形。
ハクビシン
しっぽが胴体と同じほど長い。
鼻はピンク色をしています。
顔の真ん中に白い線があるのが特徴です。
指は5本。
足跡の大きさは4~5cm。
タヌキの足跡は三角形に近い形ですが、ハクビシンは四角形に近い形。
アナグマ
耳が小さく鼻が大きい。
前足は太くするどい爪をもっている。
アライグマやタヌキより少し大きい。
アナグマは5つの指球(肉球の指の部分)の跡がつきます。
足跡の大きさは約5~6センチです。
アナグマは前脚で巣穴を掘る習性があるため、長い鉤爪を持っています。
アライグマ被害にあったら
アライグマ被害に合ってお困りの場合、
まずは必ずお住まいの自治体か専門の業者に相談しましょう。
アライグマを含む鳥獣は原則捕獲が禁止されています
アライグマの捕獲・回収は許可を持っている専門の業者が行います。
個人やご家庭で処分はできません。
野外に離したり、捕まえたものを別場所に運んだり離したりすることは
罰則の対象になります。
お住まいの自治体にて無料で捕獲器具を貸し出を行っている場合があります。
しかし、自治体によっては近年のアライグマ増加の影響で貸し出し用の捕獲器具が足りない状態で、貸し出しまでに1か月も待つ場合もあるそうです。
その間に捕獲出来ればいいのですが、アライグマは大変頭がいいです。
なかなか捕獲檻にかかりません。
アライグマを効果的に捕獲する方法はこちら→【アライグマのメダカ被害】捕獲機で100%効果的に捕獲するコツをまとめました
野外で飼育しているメダカや金魚やカメなどに被害が出ていてお困りの場合は害獣の専門業者への相談も視野に入れてください。
アライグマ等の害獣に困ったときはこちら↓
出張見積もりは無料なので困った時に助かりますね。
【害獣退治屋さん】害獣のトラブルを即日解決【無料出張見積もり】
アライグマは餌場を覚えていてルーティーンしています。
しばらく来なくなったからと安心しも忘れた頃にまたやってきます。
特に雨の日は要注意です!
まとめ
元々はペットとして外国から連れてこられたアライグマ。
小さい頃は人に良く慣れ飼いやすかったそうですが、
大きくなると狂暴になり手に負えず野外に捨てられる飼い主が続出しました。
天敵のいないアライグマにとって日本は住みやすくその後大繁殖することになったのです。
アライグマの被害は農作物を荒らすだけではなく、
日本の希少生物を食べ、重要文化財などに傷付ける事もあるそうです。
人間やペットに病気を媒介する危険な生物だと言えます。
でもよく考えてください。
彼らは好きで日本にやってきたわけではないのに、
手に負えないからって捨てられて
必死に生きようとしても見つかり次第駆除される。
日本生まれなので原産国でも外来種扱いになるから帰れない。
彼らはただ必死に生きているだけなんですよね。
ただ厄介者を捕獲して駆除するのは簡単なことです。
本当にアライグマだけが悪者なんでしょうか?
アライグマ以外にも日本には沢山の外来種がいて、
日本に暮らす在来種の生活を脅かしています。
非常に難しい問題なのですが、この記事を読んでくださった方に
生物や環境問題や外来種問題を少しでも知るきっかけになればいいなとも思ったのです。