昨今のメダカブームでますます盛り上がりを見せるメダカ業界。
育てやすく丈夫でアクアリウム初心者でも育成・繁殖が可能なため
その気軽さからおうち時間の癒しを求めメダカを育てる人も増えました。
小さい子供から大人までお世話できるのも人気の秘密のようです。
掛け合わせによって豊な表現を作出できるため現在も沢山の新しい品種が作出されています。
今回はその中の一種である「マリアージュ・ロングフィン」についてまとめました。
この記事では、
■マリアージュ・ロングフィンの特徴は?
■マリアージュ・ロングフィン飼育方法は?
■マリアージュ・ロングフィンに関する疑問をわかりやすく解説します。
マリアージュ・ロングフィンとは
ヒレの光沢は「モルフォ」の特徴、ヒレがフサフサと分岐する表現は「鱗光ロングフィン」の特徴となり両方の特徴をうまく合わさったヒレの伸長が美しい品種です。
マリアージュ・ロングフィンの名前の由来
名前の由来は、フサフサもさもさが増し、固定率も高くなったという鱗光ロングフィン(垂水ロングフィン)とモルフォの相性が良い事から「マリアージュ」という名前が付けられたそうです。
マリアージュ・ロングフィンの作出年・作出者
2021年6月(命名)
作出者は愛媛県在住の垂水政治氏
マリアージュ・ロングフィンの特徴
鱗光ロングフィン「垂水ロングフィン」の背ビレと腹ビレがフサフサのロングフィンと、
モルフォの丸い扇形の尾ビレとギザギザの分岐の特徴をうまく合わせた表現を持つ品種。
背ビレと尾ビレがフサフサとし、伸長したヒレの軟条部分が分岐し青白い光沢を帯び、
分岐したヒレにグアニン(ヒレ光)が集まる事でフサフサが表現されているのが特徴。
「尾ビレ外縁にグアニンのヒレ光を入れたかったから」という垂水氏の目的と狙いが丁寧に表現されている。
ヒレが大きくなるのはオスだけでメスはあまり大きくなりません。
マリアージュ・ロングフィンの作り方
「モルフォF3」と「鱗光ロングフィン(垂水ロングフィン)」の交配で作出されている。
モルフォと鱗光ロングフィンの掛け合わせのためどちらの遺伝子が強く出ているかでも生まれてくる子供の表現のタイプが変わります。
黄色素胞が出ているタイプは黄色色素を持ち「鱗光ロングフィン」の特徴が強く出る。
※「鱗光ロングフィン(垂水ロングフィン)」や「鱗光」にはもともと交配過程で黄色色素が導入されているためかなりの確率で黄色色素を持った個体が生まれる事があります。
「燐光」は黄桜と夢ラメ(夢光)を交配され、その過程でアルビノ光体系も交配されているため生まれるメダカは通常生まれる個体の他にもヒカリ体型やアルビノが生まれる事がある。
鱗光を作出する過程で同時に「ブロンズ」が作出された。
「王妃」は「ブロンズ」をさらに改良した品種。
マリアージュ・ロングフィンの固定率
固定率は高いと言われています。
ヒレの光沢や長さに気を付け、
好みによって黄色色素が出ている個体を累代したい場合は黄色色素が強く出ている個体を、
青体色が好みならば青体色を選び選別すると良いです。
黄色色素を持った個体の他に朱色や紅白の個体が生まれる事や
ヒカリ体型の個体が生まれる事があるので、
好みの個体を累代しても楽しめますね!
マリアージュ・ロングフィンの飼育方法
飼育環境によってヒレの伸長の仕上がりが左右されるので美しく長いヒレを伸ばすには、
■広い容器で飼育
■高水温
が、ポイントとなります。
飼育ポイント その①
マリアージュ・ロングフィンの場合は1匹あたり2~3リットルの水で飼育することが美しく長くキレイなヒレにするコツになります。
5匹の場合13リットルほどが理想。
飼育ポイント その②
飼育ポイント その③
若い個体はヒレの伸びやフサフサが足りないと思いますが成長と共に驚くほどヒレが伸びてきますので気長に根気よく飼育されることをおすすめします。
マリアージュ・ロングフィンのまとめ
一見熱帯魚と見間違うような美しく見事なヒレを持つメダカ「マリアージュ・ロングフィン」。
すでに次世代として累代&交配された品種が続々と作出されていますが今後のメダカの概念が覆されるきっかけとなり大きな変化と衝撃を与えた品種ではないかと考えます。
今後のメダカ界の盛り上がりとメダカの変化が期待される品種だと思います!
これまでのメダカは上見の美しさが評価されていましたが、マリアージュ・ロングフィンは上見だけではなく横見も楽しめるので室内や屋外でも透明水槽で飼育もおすすめしたい品種です。
ひらひらフサフサしたヒレはずっと見ていても飽きないほどの美しさは他のメダカにはない魅力がありますね。